照長土井物語‐但馬牛を支えた名牛の軌跡

但馬牛2万頭の父「照長土井」を本に 農家の長岡さん:朝日新聞

但馬牛繁殖の主力として、2万頭もの子牛の父となった種雄牛への思いなどを、生産農家がつづった「照長土井(てるながどい)物語 但馬牛を支えた名 牛の軌跡」が1日に発売される。著者の香美町村岡区黒田の長岡直美さん(56)が畜産農家の日常を描いたブログから照長土井の部分を抜粋、肉牛新報社(東 京)書籍化した。

照長土井は1986年2月8日生まれ。生まれた時から胴体がしっかりしていて、長岡さんは「必ずいい種雄牛になる」と確信したという。しかし、誕生から 9日後、母牛が牛舎内の事故で死亡。長岡さんや家族がミルクを与え、運動をさせるなど手塩にかけて育て上げた。同年7月の品評会では好評を得て、県に買い 上げられた。

当時、県の種雄牛として選ばれた40頭の1頭として、2002年7月に死ぬまで2万頭の子牛をつくり、精液4万本分を残した。照長土井の血を引く牛は、脂身の甘みがしっかりした極上の但馬ビーフになり、母牛としてもいい牛を生むという。

長岡さんは死ぬ直前に会いに行った照長土井が流した涙を忘れられない。死後、遺骨を牛舎に埋めて墓をつくった。「照長土井が世に出てから、ほかの畜産農家から育て方などを聞かれるようになった。これからもいい牛を育てていきたい」と話している。

A5判、64ページ、880円。村岡観光協会(0796・94・0123)で販売する。


但馬の名牛「照長土井」の軌跡 生産者が本に:神戸新聞
兵庫県の種牛として最も多い3万1825頭の子牛を生み出した名牛「照長土井」の生産者が、誕生直後のエピソードやかかわった人たちの思いなどをまとめた本「照長土井物語‐但馬牛を支えた名牛の軌跡」が1日発刊される。牛に対する生産者の愛情や思いがあふれる一冊になっている。

筆者は香美町村岡区黒田の長岡直美さん(56)。現在も母牛5頭と子牛5頭を飼育している。

照長土井は1986年2月に誕生。11月、県が買い上げ、種牛となった。2002年に死ぬまで、多数の子を残し、うち6180頭が母牛に。今も県内の母牛の2割程度、種牛12頭のうち3頭が照長土井の血統という。

照長土井は、生まれた翌日に母牛が死んでしまい、長岡さんが牛乳を飲ませて育てた。賢い子牛だったという。「引き運動やミルクをやる時間になると、催促をした」。長岡さんが生産した初めての種牛で県の買い上げが決まり、涙がこぼれた。照長土井の子は、肉が軟らかい上、脂の質がよく、母牛として重要となる胴体が長い特徴もあって繁殖農家に好まれたという。

長岡さんは、美方郡内の飼育頭数の減少に危機感を持ち、05年、但馬牛をPRするためブログ「照長土井の長岡日記」を立ち上げた。そこに同書の基となった原稿を掲載。出版社「肉牛新報社」の目にとまり、今年の1月号まで29回にわたって月刊誌に掲載された。長岡さんは「本書で但馬牛のことをよく知ってもらい、観光客増など地域の活性化につながってほしい」と話している。

A5判、64ページ。880円。村岡観光協会などで販売している。同協会TEL0796・94・0123、肉牛新報社TEL03・5974・2961











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